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スポーツマウスガード研修コース

こんばんは、すずしろ歯科の堤です!
今日は院長と母校の生涯研修セミナーに参加して参りました。
日本大学松戸歯学部クラウンブリッジ補綴学講座準教授の
鈴木浩司先生による<スポーツマウスガードの制作>という演題でした。
鈴木先生は、ソフトボール日本代表の上野由岐子さんらトップアスリートのマウスガード制作を担当、日本オリンピック委員会強化委員などもされておられます。

私と院長は学生時代アメリカンフットボール部に所属し、日々当たり前のようにマウスガードを使用しておりました。
当然、マウスガードの役割として<外傷の軽減と予防>や<相手選手に対する障害の防止>等は知識としてありましたが、近年学術的に、<顎の位置を安定させる>という効果がとても重要あると知りました。

少々専門的なお話になります。
2000年代に入るまで、一般的に力を入れる際は誰しもが歯を噛み締めていると思われていました。今でもそう認識されてる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アスリートのプレー中の写真を見てみるとほとんどが上下の歯は当たっていなかったのです。
当時これを疑問に思った鈴木先生らは研究をされ、力を入れる際には口を開く筋肉も閉じる筋肉と同時に活発に働き、その結果上下の歯は当たらない位置で安定しているという事実を突き止めました。
また、運動姿勢によってその位置は自在に変化するという事実もあることから、マウスピースを使用して顎の移動をスムーズにさせ、固定し易いようにする事が結果的に体幹を安定させたり運動のパフォーマンスを向上に繋がることもあるようです。
これらが全ての方に当てはまるわけではないですが、マウスピースの役割は想像以上に大きいのだと学びました。

今後当院でのマウスガード制作には、鈴木先生が開発に携わった新素材のものも導入を検討しております。
マウスガードは必ずしもアスリートだけが使用するものではありません。用途は異なれど、お子様からご年配の方まで使用することができます。今年6月からは保険でのマウスピース作成も可能(条件付き)になりますので、気になる方はお気軽にお申し付けください!